アメリカでは、クレジットカードが普及しており、旅行者の利便性を高めていました。クレジットカード会社の市場拡大戦略は、アメリカ人旅行者の海外旅行での利用を促進することと密接に結びついていました。
「もう、現金を持ち歩く時代じゃない!」
西部開拓時代から、アメリカン・エキスプレスは、郵便業務の一環として、マネーオーダーやトラベラーズ・チェックを発行し、その後、クレジットカード事業に参入。1950年にはダイナースクラブが、1958年にはアメリカン・エキスプレスが、1959年にはプラスチックカードを導入し、国内外で流通を拡大しました。銀行も、バンクカード(VISA、MasterCard)を発行し、クレジットカードの利用が広がりました。
1970年代に入ると、コンピュータ化による電子決済システムが構築され、クレジットカードはマーケティング戦略にも大きな影響を与えました。アメリカン・エキスプレスやバンクカード系は、海外でもネットワークを構築し、市場を拡大しました。
アメリカ国内のシステムが海外旅行でも利用できる利便性は、旅行者に好評であり、需要を生み出しました。また、中小旅行代理店は、クレジットカード決済システムの導入により、経理処理の合理化と簡素化を実現しました。
クルーズ旅行は、体験型旅行としての満足度が高く、旅行代理店は、自身の体験談と満足度を地域で宣伝することで集客できることを実感し、クレジットカード決済システムによる決済の簡素化も相まって、クルーズ販売に力を入れました。