ザ・リッツ・カールトンヨットコレクションの究極のダイニング

注目

ザ・リッツ・カールトンヨットコレクション「エブリマ」号の船内プライベートダイニング「S.E.A」では、「ザ・リッツ・カールトン・ウォルフスブルク」の3つ星レストラン「Aqua(アクア)」の料理長スヴェン・エルバーフェルド氏のレストランで乗船客の食事を提供します。

「ザ・リッツ・カールトン・ウォルフスブルク」があるヴォルフスブルクは、ドイツ北部に位置する自動車産業で有名な街です。

2000年にフォルクスワーゲン本社工場に隣接した体験型テーマパーク「アウトシュタット(自動車の街)」がオープンして以来、観光地としても人気になっています。

このテーマパークの敷地内にある「ザ・リッツ・カールトン・ウォルフスブルク」内のミシュラン3つ星のレストラン「Aqua(アクア)」があります。

※実際の航海で提供される料理はもちろん異なりますので、あくまでもイメージということをお伝えしておきます

【ビーフソテーと豆類】
シンプルかつ人気ある牛肉料理です。

【ポークチョップと海老や蟹のマヨネーズ和え】
ケチャップ以外で味付けした豚肉のソテー。通常マデラ酒を煮詰めて作るマデラソースをかけて食べるとされ、肉厚の豚肉を使用する場合はオーブンでじっくりと焼きあげます・さらにえびやかになどの甲殻類と合わせてたマヨネーズ和えにします。

【クレソンの緑と卵の黄が鮮やかな、にんにくを効かせたエスカルゴ】
世界のトップレベルと名高い同レストランを率いるのは、「スヴェン・ エルヴァーフェルド氏。彼の現代アートの美術館を思わせるアヴァンギャルドな料理の世界を堪能できます。
皿の上でのコントラストを大切にしているというシェフは、異なる食感や異なる温度を一皿の上でみごとに調和させます。

【ビーフタルタル・ボルシチ風味】
ドーム型のサワークリームとビートのスープを合わせた「ビーフタルタル・ア・ラ・ボルシチ」は、温度のコントラストが感じられる一品です。

アミューズは「スナック&クリスピーロール」と「スープショット&スプーンテイスティング」はシェフ独自のスタイルで、自らデザインしたという器で出されます。

【ミネラル鳩胸肉、トウモロコシとバターミルク添え】日本では「鳩」をいただくことに抵抗を感じる方も少なくないのですが、シビエとして提供される鳩肉は一瞬、上質な牛肉を思わせる色合いです。実際に食べて見ると脂肪が少なくコクのある味わいです。

【アカザエビと木炭でグリルした子豚バラ肉のグリル】アカザエビと木炭でグリルした子豚バラ肉のグリルの風味に、バルサミコと醤油、マスタード、オリーブオイルから作られたソースとトマトで甘酸っぱさを添えるという絶妙さ。

【フォアグラとマグロのポン酢和え】
この一皿は日本人にはうってつけの逸品だと思われます。

【サーモンのグリルとキャビア】
サーモンのグリルにキャビアやコールラビ(和名:カブランカン)やスイバ(日本ではイタドリの仲間)が付け合わせに盛られています。

【ドイツ風舌平目のムニエル】あっさりとしながらもボリューミーな舌平目です。

【トマト、ライム、、バジルのディップ】
パンにバターを塗るような感覚で美味しくいただけます。

【仔牛のワイン煮込み】
ビーフシチューのようにじっくり煮込んだ仔牛の肉の上にトリュフをたっぷりかけます。
とても贅沢な逸品です。

【フォアグラとハイビスカスのフルムダンベール】フルムダンベールとはフランス中南部の山岳地帯オーヴェルニュ地方のチーズで、酪農家たちから「高貴な青カビ」と呼ばれています。フォレ山脈の東側と西側の2つの町で同じチーズが作られていて、西側斜面で作られたものがフルム・ダンベール、東側斜面で作られたものがフルム・ド・モンブリゾンと呼ばれています。

外見は直径13cm、高さ20cmの背が高い円筒形という珍しい形が特徴的です。
表皮はやや乾燥していて、白や赤みがかったカビが見られます。

青カビタイプ独特の刺激やコクがありますが、見た目の青カビの多さに比べるとマイルドな味わいです。食べやすい青カビタイプの代表格と言ってもいいでしょう。

日本でも定番と言っていいほど見かけるようになりました。フォアグラとの濃厚さがワイングラスをついつい傾けたくなります。

味が濃厚なので、キンキンに冷えた白ワインとの相性も良いでしょう。

【きゅうりと生姜のヨーグルトムース】
あっさりしたきゅうりと生姜の風味とヨーグルトのまったりした食感。
こちらも白ワインのおつまみとして相性バッチリです。

【フランスリムジン産仔羊肉のソテー】
リムジン種はフランス原産の牛です。体毛は赤褐色に覆われ、角がない「無角種」と角がある「有角種」が存在します。非常に筋肉質な牛で、脂肪分が少ないのが特徴。

そのため、肉質が硬かったり、サッパリ・あっさりした味を想像する方も多いのではないでしょうか。しかしリムジン種の肉質はとても柔らかいと言われています。

「脂肪が少ないのに柔らかいお肉」ということです。

【スモールサラダ】
見た目の通り、少量のサラダですが、ブーケを思わせる遊び感覚が溢れています。

【イカのカレー風味、アンチョビ添え】
イカをメインとしたシーフード料理。スパイシーな香りが食欲をそそります。

【とうもろこしのサラダ】
とうもろこしをムース状に仕上げた冷製の前菜です。

【ホタテとキウイ、インペリアルキャビア添え】
生のホタテにナタネやキュウリ、キウイそして上質なキャビアを添えた一品です。

【アスパラのロースト、ハーブと卵のヴィネグレット】
ローストしたアスパラガスにメレンゲのように泡だててアクセントを加えます。

【煮込みポーク】
煮込んだ豚肉と暖かいノルウェーのナスのロブスター。そして付け合わせは発酵させたニンジンに甲殻類のマヨネーズとコリアンダー、そしてショウガのソース。モダンヨーロピアンはアジアの味覚も積極的に取り入れています。

【サバのグリル・ハーブマヨネーズ】
グリルした鯖にハーブたっぷりなマヨネーズソースでいただきます。

【チョコレートの盛り合わせ】
様々な一口サイズのチョコレートがお楽しみいただけます。

【シャンペンシャーベット】
グラニテとして、魚料理をいただいた後のお口直しとしてはうってつけです。

「サンペリグリノ世界のベストレストラン50」にも選ばれるなど、世界のトップレベルと名高い「ザ・リッツ・カールトン・ウォルフスブルク」の3つ星レストラン「Aqua(アクア)」

新しい形のドイツキュイジーヌの立役者といわれるスヴェン・エルバーフェルド氏の料理は、楽しい驚きに満ちていて、コースの最初から最後までゲストを味覚で楽しませます。

ザ・リッツカールトンヨットコレクションでの旅先や忘れられない体験、比類なき旅程を探し求めましょう。@RitzCarltonYachtCollection.———————————————————————————————-

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水素ガス吸入療法

免疫療法。体内に蓄積する酸化力(悪玉活性酸素)を水素の力で治療する

活性酸素とは、「喫煙」、「大気汚染」、「紫外線」、「放射線」、「激しい運動」、「身体的/精神的ストレス」などで発生する体内に蓄積する酸化力が強いヒドロキシルラジカルという物質を、総じて悪玉活性酸素といいます。

細胞内に過剰に発生した悪玉活性酸素は、細胞を内部から酸化させ遺伝子や細胞膜を破壊します。

●活性酸素があるとどうなる?
活性酸素が健康な細胞を次々と死滅させていきます。これが俗に言う「体がサビる」という現象です。これにより以下のような現象・病気が引き起こされます。

糖尿病、高血圧、メタボリック・シンドローム、悪酔い、二日酔い、肌のシミやシワ、アレルギー、内臓の老化、DNA損傷による発がん。

治療法の特徴

水素ガス吸入により、抗がん剤投与によるの副作用や放射線治療による副作用の低減、更に抗腫瘍効果も期待できるとされています。

活性酸素の毒性は間違いないのですが、ではどうやって除去すればいいのでしょうか?

実は医学界でも水素の研究は大変活発に行われており、人体に対する効果はここでは語りつくせないほどあります。

水素は非常に小さな分子で、脳や細胞、ミトコンドリアまで行き届くのが特徴で、細胞内レベルまで効果を出すことができます。

その水素は悪玉活性酸素と結合し、無害に変えることが研究の結果立証されています。

水素は悪玉活性酸素を選択的に除去することができるということです。

施術方法

水素の効能は数多くの論文で証明されていますが、水素水などは濃度がいい加減なものがあったり、実際にはほとんど摂取できないものも数多くあります。

1分間で水素水3000L分もの水素ガスを発生する専用水素発生機などを用いて、水素と酸素を同時に吸引する方法が効率的であると考えられます。

がんへの水素吸入療法の場合、毎日2-3時間の吸入にて慢性疲労除去やがん予防、倦怠感改善など活性酸素除去による体質改善効果が認められています。

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富裕層インバウンドとは

世界で一番富裕層の方々が多く存在するアメリカ・ビバリーヒルズから発祥、数字のデータ・統計や理論以上に実体験を重視して構築されたビジネススタイルです。近年日本ではアフターコロナということでインバウンドにかなり力を注いでます。

富裕層インバウンドにこだわる理由は訪日されたセレブリティがインフルエンサーになるのです。その究極のインフルエンサーとは国王や大統領などの要人です。

弊社が富裕層をインバウンドのターゲットとする理由について、観光消費額の平均単価が高いということはもちろんですが、それだけではありません。

旅行業界に限らず、富裕層の間で「良い」と認められたものはマス層(大衆)の憧れになる傾向があります。

このようなセレブリティに認められたブランド、そして流行したトレンドは「憧れ」となり、すべての人に影響・波及し得るのです。このように新しい価値観の醸成を促すことで、観光産業全体の押し上げを図ることも、富裕層インバウンド活性化への取り組みです。

日本政府観光局(JNTO)の調査によりますと、富裕層旅行者がひとりで一般旅行者の約9倍の経済効果が見込めるというデータが出ております。

成功事例として代表例が北海道ニセコ町、次いで洞爺湖や伊勢志摩など各国首脳陣によるサミットが掲げられます。ただサミットのような一過性のあるイベントだけではコンスタントに誘致することは難しいかと思われます。

現実問題として、首都圏や近畿圏以外の地方でのインバウンド事業が進まない原因とひとつとして、海外旅行を含めた外国人と接する機会が少ない日本人の価値観だけを推し進めるがあります。

本来なら富裕層インバウンドに携わる以上、日本人はもっと海外で出て様々な創意工夫を積み重ねるのが本筋です。

ご存じのように歌劇やお祭りなどの様々な文化が充実し、日本産の食材も豊富。さらに日本語だけで夥しい文献や情報にもアクセスできるなど日本語や日本食ですべてが事足りて、わざわざ不便な海外に出ようとしないのが現状です。

特に日本の歴史と和食を強要している傾向があり、彼らの国籍や環境、価値観や考え方などライフスタイルを理解しないと事は進みません。

観光は経済に直結する分野です。

人との往来が増えることで、経済関係もより強くなることはご承知かと思われます。

富裕層インバウンドに成功を収めた海外企業の成功事例をもとに具現化に向けていく地方自治体様の一助となれば幸いです。

富裕層向けインバウンドコンサルティングに関するご相談はこちら

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1.欧米の旅行マーケット

  1. 概要
  2. フロリダとラスベガスの違い
  3. 航空業界の規制緩和とクルーズ
  4. ハリウッドの新しい旅行スタイル
  5. 業界に革命を起こしたクルーズ
  6. クルーズ客船は洋上の都市
  7. 旅行決済システムの簡素化
  8. アメリカクルーズ事情
  9. イギリスのクルーズ市場

2.投資家旅行家・パーマネントトラベラーの視点

  1. 旅行需要の回復に向けて
  2. 富裕層インバウンド方向性
  3. ラグジュアリートラベラーが求めるもの
  4. ウェルネスは富裕層インバウンドの理想

3.富裕層ビジネスのオピニオンリーダー「ザ・リッツ・カールトン」

  1. ザ・リッツ・カールトンとクリスタルクルーズの共通点
  2. リッツ・カールトンヨット処女航海
  3. ザ・リッツ・カールトンヨットコレクションがデビュー

4.日本食を全世界に広めたセレブリティ「NOBU」

  1. ユダヤ人富裕層に不評の日本食を改善
  2. 船上日本食レストランへの挑戦
  3. 和食のカリスマ「NOBU」を船上に
  4. 世界のNOBUの味が洋上で味わえる

5.ラグジュアリークルーズは富裕層インバウンド事業の要

  1. ラグジュアリークルーズとは
  2. クルーズの本質
  3. クリスタルクルーズに注目する理由
  4. 世界で通用するクルーズ会社を構築
  5. ユダヤ系富裕層の乗客との出会い
  6. クルーズ業界の評論家の見解
  7. 日米クルーズ価値観の相違
  8. ゲストのライフスタイル
  9. 難関米国ラグジュアリーマーケット
  10. ラグジュアリークルーズの世界基準
  11. ラグジュアリークルーズの黄金律.1
  12. ラグジュアリークルーズの黄金律.2
  13. クルーズの主役はゲスト
  14. クリスタルクルーズの幕開け
  15. 完璧な船上環境を目指して
  16. ゲストとクルーの相性が肝心
  17. クルーズ客船事業は社会心理学
  18. リピータービジネスを支えるクルー
  19. 世界最高「ファイブスター・プラス」獲得
  20. 企業の永続的な成功をもたらす7つの方法
  21. ラグジュアリークルーズの最高級ブランド.1
  22. ラグジュアリークルーズの最高級ブランド.2
  23. クルーズの究極の在り方9か条
  24. クルーズ客船事業は社会心理学
  25. ブランド創りと同業他社との差別化
  26. ーケットに聞く最適人材の相性とは
  27. ラグジュアリークルーズに対する日本人のバイアス

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ミシュラン三ツ星「ミッシェルブラス」in 北海道

孤高の料理人とも呼ばれるミッシェル・ブラスの世界。

コロナ禍前まで北海道ウインザーホテル洞爺にフランス国外の唯一の支店であったフランス内陸部オーブラック地方ライオール村に店を構える「ミシェル・ブラス」の料理をご紹介します。

自然豊かなこの村から生まれた料理は、フランス料理の世界でも非常に高い評価を得ています。その唯一の支店が、この日本の中でも豊かな自然を有する北海道の洞爺湖にありました。

ライオールオリジナルのカトラリーはずっしりと重いです。食べている途中はお皿にフランス語で書かれたメッセージが添えられています。スタッフの方が説明してくれます。

ミシェルブラスはソムリエナイフで有名なライオール村の出身。

ライオール村では、ナイフは一生に一本、質の良いナイフを子どもの頃から手入れを行い、一生使い続けるのだそうです。

そのライオール村でのしきたりとして、「マイナイフ」を持ち、それを生涯大事に使い続けるという伝統があるそうです。

ライオール村にある本店でもナイフ1本だけは全ての料理最後まで使い通します。

その伝統に従って「ナイフだけは最後まで使って頂けませんか?」とサービスされる方がおっしゃってました。

食べ終わったときに、「ナイフはパンでぬぐってください」と。ファークやスプーンはその都度替えてくれます。

ミッシェルブラスのフランス本店にあるオーブラック高原のハーブ「シストル」。ミシェルブラスのシンボルマークがバターにもあります。

【アミューズ】 1品目。コックームイエット。ミシェル・ブラス氏が子供の頃、母親が作ってくれた丁度よい湯で加減の半熟卵を食べるのが素朴な楽しみだったと詳しく書かれたエッセイが渡されます。粋な演出です。

2皿目がセップ茸のタルト、3品目は蝦夷鹿のコンソメのジュレなど一口ずつスプーンに盛られた色鮮やかな前菜です。

北海道グリーンアスパラのロースト、ハーブと卵のヴィネグレット、ゴマ塩、洞爺湖周辺の農家で採れた野菜。

ウド&ホッキ貝のポワレ、ニンニクのコンフィ&ピマンデスプレットで香りをつけて:”アイゴブリドー”のエミュルシオン、クルミオイル。

魚介料理として、ブルゴーニュ産エスカルゴのファルシ。ペティオニオンのポワレ、生ハムオイルとシブレット。春巻き見立ての料理ですが、中にはぎっしりとエスカルゴが入っていました。

メインディッシュの肉料理は知床から来た:鶏の胸肉、ナスとオレンジのピューレ。

「アリゴ」という目の前で、チーズとジャガイモをこねて伸ばしたライオール地方の郷土料理。元々はオーブラック地方の修道院が巡礼者にふるまった食べ物というのが始まりとのこと。ジャガイモのピュレと牛乳とバターとニンニクを加えて練り、糸を引くような状態に仕上げたものです。

チーズの盛り合わせ。ミシェル・ブラスの地元であるフランス産チーズが揃えられ、この中から好きなものを好きなだけ取り分けていただけます。

デザートはチョコレートムースとシャーベット。締めにエスプレッソ。

ミッシェルブラスのディナーを堪能し、翌日の朝はシャンパンブレックファーストです。朝からシャンパンなんて贅沢な気分にさせられます。

ミッシェルブラスでは食事だけでも最低3時間かかりますのでゆとりあるスケジュールでご来店されることをお勧めします。実際、私たち夫婦は19時に入店し、24時半までおりました。食事が済んだあとソムリエの方の計らいで「ミッシェルブラス」のワインセラーを見学させていただきました。まるでワインが眠っている冷蔵された倉庫みたいでした。ちなみにディナーの場合、ワイン込みでひとり40,000円程度の予算でした。

印象としては極めて個性的な料理と伺えます。万人受けではなく、玄人向けと言った感じでしょうか。

Michel Bras Toya Japon HPより

あいにくザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパでのフランス料理「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」は契約期間満了に伴い2020年4月30日(木)で閉店しましたので、今後はフランスの本店まで出向いて試してみたいと思います。

【クリスタル・シンフォニー】船上の本格和食レストラン

スペシャルティーレストラン『シルクロード&寿司バー』

NOBUこと松久信幸氏プロデュースの創作和食や寿司をお楽しみいただけます。

日本料理をベースに南米やヨーロッパのさまざまな料理の要素を取り入れた、新感覚の創作和食や、新鮮な素材にこだわった寿司をご堪能いただけます。

NOBU(松久信幸氏)略歴
アメリカの雑誌「フード・アンド・ワイン」で全米ベストシェフ10 人に選ばれるなど、
世界的に高い評価を得ているシェフ。

日本料理にユニークなアイデアを盛り込んだ独創的な料理を手がけ、日本をはじめ、アメリカ、イギリス、フランス、香港など世界中に店舗を展開しています。

ニューヨークで大人気のノブ・マツヒサ氏による、創作日本料理が世界中の洋上で気軽にいただけます。お寿司などの純粋日本料理の味は折り紙つきで、そのためにとても人気があります。

今回は「クリスタル・シンフォニー」の「NOBU」プロデュース創作和食レストランをご紹介します。

上の写真は英語メニューですが、オーダーすれば日本語のメニューも持ってきてくれます。

内装はむらさきを基調とし、かなり落ち着いた雰囲気です。

カウンター席は予約なしでOKですが、先着順ですので、開店と同時に満席になります。

特に日本人乗船客が多いと、予約を取るのが困難です。

乗船日初日から満席でした。

このNOBUの人気ぶりが日本人よりも欧米人からの支持が強いということがわかります。

それではさっそくオーダーしました。

まぐろのたたきサラダ・マツヒサ風ドレッシング添え

NOBU定番料理のひとつ、シーフードのセビーチェ(南米風酢の物)です。

「酢の物」というよりもレモンの酸味とハラペーニョの辛味がやみつきになりそうです。

サーモンとほたて貝のニュースタイルサシミ

お刺身が苦手なアメリカ人になんとか日本の刺身を美味しく召し上がっていただきたいというNOBUさんのアイデア料理です。

いまやNOBUの超人気メニューのひとつです。

しめじの味噌汁
お味は本格派。もちろん日本人の口にも合います。

メインディッシュのロブスターの柚子ソース炒め
ローカロリメニューですので、ダイエットを気になさる方にも自信を持ってお勧めします。

銀だらの西京焼き、山もも添え。

山ももは静岡県伊豆地方から取り寄せるそうです。
NOBUレストランのオーナでもあるハリウッドスター、ロバート・デ・ニーロ氏もお気に入りの一品です。

大トロのにぎりすしです。日本人シェフが握りました。

海老の天ぷらクリーミースパイシーソース。

つまり天ぷらのマヨネーズ和えです。欧米人が好き好んで注文をします。

最後の締めはシメサバのにぎり寿司です。

デザートはシトラスカスタードプリン。

緑茶と一緒にいただきました。

まん中はチョコレート、右はゴマの甘いおせんべい。和のプチフールみたいです。

その後、航海日の半分はこの和食レストランに通うことになります。

メインダイニングでのお食事前に、軽く寿司をつまんだり、ディナー後の二次会的な役割でまるで「居酒屋」感覚で利用できます。

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ワインが主役のレストラン「ビンテージルーム」

ラグジュアリークラス客船「クリスタル・セレニティ」(Crystal Serenity 68,000t)には世界中から選りすぐったワインの数々をゲストにより親しんでいただくために作られたワインが主役のレストラン「ビンテージルーム」(Vintage Room)があります。

ソムリエが選んだ6種類のワインとそれに見合った料理を総料理長が特別に用意されます。それではヴィンテージルームに揃っているワインの一部をご紹介します。

ブルゴーニュの宝石ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ リシュブール[1995](RICHE BOURG) 1995

ワイン愛飲家の間でこの名を知らない方はいないでしょう。その香りは『百の花を集めてきたような』と形容されるほど。味わいはフルボディーで、木苺、スパイス、トリュフの香り。

信じがたいような華やかさと官能的なまでの艶やかさが産まれます。口当たりはなめらかで、ビロードのような舌触りが残ります。

シャトー ディケム( Chateau d’Yquem ) 1999

世界最高の極甘口白ワインである貴腐ワインです。生産地はフランスのアキテーヌ地方ジロンド県ソーテルヌ村です。よいヴィンテージのものは熟成に二十年以上かかるとされ、1855年パリの万国博覧会の際、ジロンド県産白ワイン部門の格付けで、これを凌ぐものはない最高級品ということで唯一「特別1級」に指定されています。

シャトー・シュヴァル・ブラン(Chateau Cheval Blanc)1993

ボルドー最高峰のひとつでサンテミリオンが誇る最も偉大なワインのひとつです。サンテミリオン第一特別級(A)の飲み頃21年熟成。しかもアロマのワインと言われる1993年ものです。

2010年のオークションで304,375ドル(日本円に換算して約3,400万円)の値を付け、「ボルドーワインの価格の記録を更新した」とか。「ボルドーワインをひとつ選ぶなら“これ”と言う人も少なくない」と大絶賛のワインです。是非一度お試しください。

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リッツ・カールトンヨットコレクションで行く、アマルフィ海岸とコルシカ島クルーズ

ソレントでの停泊、コルシカ島での2日間の探検、トスカーナのエルバ島での発見など、スーパーヨット「エブリマ」での地中海の旅は魅力的です。ザ・リッツ・カールトンの伝説的なサービスが、この魅惑的な地域を比類なき快適さで探索する機会を提供します。

出航日:2024年5月24日〜6月4日 7泊8日

クルーズの詳細はこちら

1日目 ローマ(イタリア)

コロッセオ、フォロ・ロマーノ、サン・ピエトロ大聖堂、ミケランジェロのシスティーナ礼拝堂、ベルニーニのバロック様式の噴水など、この象徴的な都市は必見のスポットで魅了されるでしょう。

2〜3日目 ソレント(イタリア)

停泊中はアマルフィ海岸の絶景を眺めながら、ポジターノ、カプリ島、青の洞窟、ポンペイ遺跡など、ユネスコの世界遺産に登録されている観光地を2日かけて巡ります。

4日目 終日航海

プールサイドでアペロール・スプリッツを飲んだり、ザ・リッツ・カールトン・スパを訪れたり、プライベートテラスでくつろいだりと、エブリマはコルシカ島へ向けて出航します。

5日目 アッジオ(フランス)

コルシカ島の華やかな中心部から、美しいピアーナのカランクでシュノーケリング、ギリシャの村カルジェーゼ、ポルトで地元の名物料理を堪能することができるのです。

6日目 カルヴィ(フランス
かつて漁村であり、ジェノヴァ人の拠点であったこの島は、現在、島のバラニュ地方にあるドメーヌ・ダルジプラトゥなど、有名なブドウ畑を発見する機会を与えてくれるでしょう

7日目・ポルトフェライオ(イタリア)
ポルトフェライオは、ヨーロッパ最大の海洋公園を形成するトスカーナ群島最大の島、エルバ島に位置しています。この島は、美しいビーチ、サン・ジョヴァンニ温泉、ナポレオン時代の邸宅で知られています。

8日目・ローマ(イタリア)

ローマは、観光名所やモニュメント、教会など、さまざまなものが混在しており、あなたの旅が、新鮮な目と新たな精神で永遠の都を体験できることを願い、次回の乗船をお待ちしています。

ザ・リッツカールトンヨットコレクションでの旅先や忘れられない体験、比類なき旅程を探し求めましょう。@RitzCarltonYachtCollection.

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エミレーツ航空 クルーズ業界に参入

2023年4月1日、アラブ首長国連邦、ドバイ – 航空会社の中でもQE2と呼ばれ、空と陸での豪華なサービスで世界中の多くの人々に愛されているエミレーツ航空が、新たに立ち上げた海上部門、エミレーツ・シーラインで7つの海を航海することになりました。

幸運なシップスポッターやクルーズ愛好家たちは、本日未明にドバイのパーム・ジュメイラ周辺を堂々と航行するファーストライナーの初海域試験を実施されました。

エミレーツ・シーラインは、めったに見ることのできない寄港地を巡りながら、クルーザーに最高級の、これまでにない体験を約束します。エミレーツ・シーライン社は、数十億ドル規模の大型クルーズ船10隻を発注し、現在、最新かつ最高の設備を導入しています。

エミレーツ・シーラインは、クルーズ業界における大きなギャップを認識し、慣習にとらわれず、従来の季節にとらわれないクルーズ・カレンダーを提供する予定です。最初のクルーズは2024年4月1日にドバイ港から出発する予定で、カラチが初寄港地となります(1985年10月の航空会社の初飛行にちなんでいます)。

旅程と予約は6月31日から開始されます。エミレーツ・シーラインの客船は、航空会社の巨大なネットワークに支えられ、アメリカからニュージーランドまで、主要なクルーズ港に停泊する予定です。

エミレーツ・シーラインの舵取り役として新たに任命されたチーフ・マリタイム・オフィサー、ジャック・シャロー船長は次のように述べています: 「エミレーツ航空は、ドバイのパワーボートレース、エミレーツ・チーム・ニュージーランドや、最近ではエミレーツ・グレート・ブリテン・セイルGPチームと関わりを持っており、海を身近に感じることができる存在です。世界中の都市が課題に係留されたままであるのに対し、ドバイは想像を絶するノットでスムーズに航海しており、クルーズやその他のマルチモーダル交通インフラも優れています。

“テクノロジー、AI、イノベーションを駆使した次世代クルーズ船の開発により、都市のペースを反映し、現在最速のクルーズ船のほぼ2倍となる時速50ノット以上で航行することができます。エミレーツ・シーラインは、船上での夢のような豪華さ、これまでにない旅程、一生に一度の体験を提供することに取り組んでいます。お客様との約束を確実に果たすために、私たちは厳正な運営を行います。現在、チームは総出で就航に向けた準備を進めています」。

エミレーツ・シーラインは、持続可能な海上燃料(SMF)、ソーラーパネル、リサイクル、廃棄物管理についてベンダーと協力し、海上での持続可能性に関して業界のペースを握ることになります。

エミレーツ航空のグローバルネットワークからドバイに到着した乗客は、DXBからドバイハーバーまで特注の電気自動車で移動し、船内の豪華なキャビンに案内され、空と海のシームレスな旅ができます。

船内には4種類のキャビンが用意され、様々なタイプのスペース、アメニティ、ラグジュアリーを提供します。商品・サービスの詳細については、今後発表される可能性があります。

エミレーツ・シーラインは今後数ヶ月の間に、多様なスキルと専門知識を持つ数千人の船員やスペシャリストを採用し、運航管理、航空会社ならではのおもてなしでお客様にサービスを提供し、ネットワーク全体の経済性をサポートする予定です。

ラグジュアリークルーズに対する日本人のバイアス

アメリカでのクルーズマーケット調査によると、米国の旅行代理店が考えるラグジュアリークルーズの基本概念は、船長や上級幹部船員とクルーズ船客の交流や社交をベースにしているのです。

「流暢な英語を操る、ヨーロッパ人幹部船員による接客」

当時のロイヤル・バイキング社やシーボーンクルーズ社の白人オンリーのイメージで、 それに見合うコストパフォーマンスとして、他社より高い料金を払うことでした。

クリスタルクルーズ社の課題として、高額のクルーズ代金を払ったのに、提供されたサービスの中に、予期しない過度の日本のエレメントが混じっていては困るのだと強く主張し出したのです。

このことは、この事業乗り出し時の過去の覆面調査でも指摘されていた模様です。創業前のクリスタルクルーズ社の調査によると、配船先は、まだ環太平洋クルーズを中心考えていたのです。

日本人幹部船員の積極的な登用は、彼らの許容範囲と思われていた)この業 界では、ラグジュアリークルーズ=ロイヤル・バイキング社の代名詞と思われるほどでした。そして同社はアメリカの旅行代理店からの支持は大きいものでした。

ラグジュアリークルーズを主に扱う旅行代理店の担当者の中心は、主に30〜40代の女性で、日本を含めてアジアの世界に最も遠い所にいるといわれたユダヤ系と言われていたのです。

また、西海岸に於ける旅行代 理店の中年女性には、家族の中に、太平洋戦争や朝鮮戦争との関わりがあった人たちが、クルーズ 旅行の販売に関わっていた。このプロジェクトに関􏰂し行った船客の反応をチェックの為の初期マーケット・リサーチ によれば、年配のアメリカ人船客や日本人船員の優秀さを知らないユダヤ人の客層にとっては、日本人の凛々しい制服姿は、残念ながら、ドイツ人軍人と同じように、映画 の「トラ・トラ・トラ」「パール・ハーバー」等の映画の世界の「太平洋」でした

日本人の発想では思いもよらないことですがアメリカ人にとって太平洋とは、硫黄島を含めて激戦地を思い起こさせるという厳しいコメントも少なからずあったのだ。

現実の例として、彼らが、ドイツのラグジュアリークルーズ客船「オイローパ」に、全く乗船しない。その理由として アメリカの販売網が、ドイツ船への誘客を拒否していたことも原因かと思われるのです。

送り込んだ船客が、リピ ーターになることはないと、経験的に知っていたし、彼らのコメントのなかには、ドイツ人船員の制服姿が、戦争を思い出させるものであるとの調査結果もあったのです。これは単に相手の感情やサブリミナルな意識の問題で、こちらではコントロールできない話だったのです。

クルーズ船客は、彼らの先入観や固定概念などが入り混じった「主観」で船を選ぶわけで、多分 背景には、有色人種に対する白人(特にユダヤ系)の優越感や当時も日系人強制収用などとの関連で注目を浴びていた太平洋戦争の不幸な歴史、彼らから見る日本人と他のアジア人との区別、日本人とフィリピン人の船員混乗など文化や習慣の違いもあります。

このことは、この事業乗り出し時の過 去の覆面調査でも指摘されていた。日本人の乗組員の努力にも拘らず、アメリカの旅行代理店が思う「

日本の乗組員は、貨物船しか知らないのではないのか?

と言う先入観を払拭するのは、 難しい課題でした。

このようなバイアス的な議論は、1980 年代後半のアメリカの政治・社会環境の過激な動向も 影響していた。当時、アメリカでは、ヒスパニックの増加や黒人問題を抱え、「外見・外姿」を見て、相手を無意識に差別することが、問題になっていた。

例えば、警察の初動対応に、マイノリティであると言う先入観が影響を与 えているなどといった、人種的プロファイリング が、人権運動の活発なアメリカ社会の大問題になっていたのです。このような大きな社会の 動向や世 論のうねりは、円高傾向をもとに、アメリカに進出してくる日系企業や日本人に対する見 方にも影響を与えていた。WASP などの白人社会(アングロ・サクソン系)や ユダヤ人社会とは異なった少数民族問題として捉えられることも多かったのです。

アメリカ議会では、日系議員などを中心として、戦時中の日系人の名誉回復運動が、クローズア ップされ、第二次世界大戦時の真珠湾攻撃の是非などとともに、この日系人問題が、特に西岸諸都市を中心に頻繁にマスコミで取り上げられていたのです。

1988 年、レーガン大統領は、戦時の「日系アメリカ人」に対しての偏見的・差別的な対応」と日系人「強制収用所」問題に関して、国家としての謝罪をすることを 表明した。彼の国家謝罪で、日系人に対する法的な復権の試みは、一応落着し た。 この表明は、真珠湾攻撃以来、アメリカの人たちの深層心理に流れていた、日系人 を「敵性 市民」として捉える「偏見」を払拭する効果があったといわれたのです。

その後も、覆面調査の手法などで、日諾高級船員の混乗なども含めた船上の滞在 環境などに関す るマーケット調査を何度も行った。その結果、彼らの偏見に満ちた ラグジュアリー・クルーズ客船 の本音を一言で言えば、以下に尽きたのです。

「ラグジュアリー・クルーズにおける高級幹部船員の採用 は、ロイヤル・バイキン グ社等のホワイト・シップの例を、ビジネスモデルを基本として検討」

「日諾混乗の発想は、運航会社の都合であって、彼らのマーケットを中心とした「売れる」 ビジネスモデルではない」

「娯楽指向型カリプ海の”ファン”・シップとラグジュア リー・クルーズ(長期滞在型)は性格が違うのです。長期滞在型のクルーズにとって最も大切な点は、船上における幹 部船員や船客との交流にあるのです。この点をクリスタル・クルーズ)は、どう考えているのか?」。

クルーズ事業は、滞在型の旅行であり、毎日顔を合わせ、そこに誰が働いているかが、大きな意味を持つのです。

当然文化や習慣の違いを通した主観や偏見もあります。

クリスタル・クルーズ社の考え方としては、この辺りの微妙な事情を勘案し、さまざまなプレイダウンな工夫を検討すべきであるとの PR 会社のアドバイスもあったのです。

船長やチー フ・エンジニア(機関長)をノルウェー人にし、ダイニングの客席のホストとなるキースタッフについても、マーケットやクルーズ船客個人の意向を受け入れた方が、好都合だったのです。

このようにアメリカは日本の単一民族ではなく、様々な人種が織り混ざって生活しているので、価値観や考え方が異なるのは当然のことです。その調整がいかに難しいかを伺えるのです。

アメリカマーケット調査による最適人材の相性とは

クリスタル・セレニティの寿司バー。シェフとの話のやり取りが楽しい

新生クルーズ会社として、多国籍乗組員を採用する前にこれから参入するクルーズ事業の基本は、ホスピタリティありきでした。

その基本には先見性にもとづいた配慮を必要として、それを提供するための人的資源の担当の確保が、新会社の組織の維持と評価にとって、極めて重要な要因と理解していたのです。

当時、新会社クリスタル・クルーズの船上滞在環境の構築には、乗組員は重要な人的資源であるとの位置付けで有り、彼らが安心してその 経験や能力を発揮するためには、公平な評価基準を経営者側と共有する必要があると考えたのです。

サービス業のクオリティに配慮をしてラグジュアリーな旅行商品を追求する新会社クリスタル・クルーズの経営の基本に、人材は資本財的性格に重点を置きつつ乗組員の労働環境がよければ、彼らの魅力に惹かれたクルーズゲストがリピーターとなり、大きな核になる客層を形成したのはすでに実証されていたのです。

それがクルーズ会社の経営と発展を支えるという構図を描いていたのです。乗組員こそクルーズ船客に最も近いところにいるクリスタル・クルーズにおけるサービス哲学の「伝道師」でした。

彼らが日常の業務で満足度が高 ければ、クルーズ船客にも感動を与える良い環境が出来上がり、結果として、彼らの「満足度」を高めることになるのです。

快適なサービスを提供する為に、現場における明確なエンパワーメント(権限付与)が乗組員をして、目先の人事権を持つ社内の上司ではなく、会社における自分の役割に向けられると雇用の確認が人材の能力を鼓舞し続け、顧客に受け入れられ、クリスタル・クルーズ社に対して忠誠心の高いリビーター組織「クリスタル・ファミリー」の輪を広げる事になったのです。

クルーズ客船がターゲットとしている客層の文化的な価値観とか、生活体験から来ている価値観に基づいている限り、多国籍船員(従業員)の持つ多様性は、新たな刺激を与え、船客との接点にいる人材の能力を最大限に発揮できるような組織が求められていたのです。

50 カ国 500 人を越えるスケール(一隻あたりの乗組員)は、期間雇用契約に基づく期間雇用であるけれども、会社としての確たる雇用条件が、彼らの仕事をする喜びや忠誠心を生むものとなるものです。

クルーズ事業の基本は、「ブランドを創る事業」であり、その計画の第 1 ステージ (新造船就航までの期間)では、ブランド価値を連想させる仕掛け、一例としてロゴマークのデザインなどはすでに手を打っていたのです。

さらに旅行商品の視点から他のクルーズ客船会社とクリスタル・クルーズは違うということをマーケットや将来のクルーズ船客にアピールしなければならなかったのです。その差別化の理由も説明しなくてはならなかったのです。

マーケットへの的確なサインを送る為には、クルーズ客船建造計画や そのプロセスの開示といったコミュニケーション戦略が重要な役割を果たしていたのです。

その過程で、これから採用する新会社の人材の持つ評価やそれに加えて「ブランド 活性化戦略の策 定」過程における旅行代理店など販売網の参画を推し進めるのが良 いとの判断であった。

アメリカのクルーズ市場におけるブランド認知戦略にあたって、アメリカのクルーズ・マーケットにおいては、サービス・プロバイダーの主観ではなく、船客層に最も近いマーケット、旅行代理店などデストリ ビューション・システムや乗船主導型で動いていると各種の調査などで理解していたのです。

従って、難問にぶち当たっときは常に最優先項目マーケットに聞く体制の構築だと考えていたようです。主観的な、思い違いなどを起こしやすい提供者価値ではなく、客観的な受益者価値の理解が必要でした。

船が就航していない 2 年間という圧倒的に不利な条件の中、ブランド構築をするには、そのプロセスにおいて絞り込んだ客層や、彼らを主たるクルーズ船客として抱える旅行代理店にはこのプロジェクトに参画を促し、積極的に「フォーカスグループ・マーケティング」の投入など検証システムを駆使。時には軌道修正もしながら、 船上の滞在環境のプログラムの開発設計をしていったのです。

そこでは、人間的な要因を前面に出したより真似されにくいサービスシステムや船上組織のデフェレンシェーションでマーケットに訴えるのが良いとの方向で固まったのです。サービスや船上組織などソフトは人的な要因が強く真似されにくいのです。

サービス面での差別化こそクリスタル・クルーズの生命線でしたので、マーケットのニーズを先取り。クルーズ船客が中心に居る滞在環境を新会社の核にすることをひたすら試行錯誤し、船上プロダクトに関して下記の面から更なる検証を行う事とした。

1・ クルーズ船客と乗組員とが織り成すクルーズ経験価値。

2・船上での人間関係での優位性は(サービスを提供する側と受ける側の相性。

3・ 滞在生活上の安心感。ホテル部門における欧州ホテルスタッフの起用。

4・ 優秀な乗組員の確保の為には彼らの居住空間に充分な配慮満足度)。

5・ スタッフの能力の「予見力」啓発システムの構築。

6・宿泊・滞在価値を高める為に自前のプロダクションショーと食事に付いては豊富なメニューや複数のレストランなどの積極的な運用。

7・ 現場への権限を大幅に委譲して現場で問題を迅􏰁に処理できる体制の確立。

1988 年半ばには、この様な検証をもとに、既に船上における商品企画)が検討されていた。 この時期、マーケットに対して、アメリカのラグジュアリー・クルーズの世界で

「なぜ、クリスタル・クルーズが必要なのか?」

の答えには、旅行代理店や将来のクルーズ船客などに意見聴取なのです。

最上のサー ビスを実現するためには、競合他社のプロダクトのみならず、積極的に陸上のリゾートホテルなどのサービスも導入し、快適な船上生活体験環境の導入を目指したのです。クルーズ船客の居住空間の充実や部屋の大きさ等にも配慮したのです。

「なぜ、クリスタル・クルーズを勧めるのか?」

このような動機付けの模索も始めたのです。

旅行代理店の要望を絞り込んで販売しやすいプロダクトを構築。これは旅行代理店のフレンドリーさを強調したものです。そしてゲストに対する再検証により、マーケットを更に再び絞り 込む作業に力点が置かれたました。

覆面調査・フォーカスグループなどの分析を駆使したマーケットの絞込みによる と、当時の我々 日本人から見た統計では、最も憧れと親しみがもてるアメリカ人であっても、この様な調査を通して立場が変わるとその見方も違う事を知らされたのです。

本音と建前の違いもありますが、当時アジア人やアジアの文化などに最も遠いアメリカ人とも言えるユダヤ系アメリカ人マーケットでは、 一般のアメリカ人とは異なった反応があったのです。

彼らの多くは日本に対して特別好意的というわけでもなく、今でも真珠湾攻撃や太平洋に関わる戦争が製作されると、大きな ニュース(特に12 月 7 日は太平洋戦争記念日としてニュースで真珠湾攻撃の映像がアメリカでは終日流れる)として報道されている現実から、ユニフォーム姿の日本人には違和感を持っている人たちが多いことが見受けられるのです。

好き嫌いという感情ではなく、日本人乗組員のユニフォーム姿には、彼らがドイツ・ナチスに対 して抱くのと同様な異質な民族感情が存在しているのではないか、といった側面からの調査を行 なうことも怠らなかったようです。このような感情が、ドイツ船「オイローパ」などはアメリカの旅行代理店や船客の離反感情を生み、アメリカ人船客は皆無に近いと言われていたのです。

つまりアメリカの市場を把握できなかった結果でもあると伺えるのです。各客層の旅行動向を的確につかむ努力が重要であり、主要客層であるユダヤ人社会を徹底的に知り尽くすことで、彼らが望まないクルーズ商品を創らない努力も必要であったのです。

その後も、いろいろな局面で、ユダヤ系船客への反応には充分配慮をする必要が生じた。

2003 年 のイラク戦争では、ユダヤ系政治圧力やクリスタル・クルーズなどラグジュアリー・クルーズ客船の主流でもあるユダヤ系クルーズ船客のフランスに対する歴史認識や感情などが、徹底的にイラク寄りのフランスを悪者にした。

その状況下での第三船「クリスタル・ セレニティ」の就航では、造船所の代替えは出来ないが、女優ジュリー・アンドリュースをゴッド・マザーとした命名式を、イギリスに移し、その後の同船の地中海就航時も、カンヌやニースなどの南フランスの寄港を回避した模様です。

これも「マーケットに聞く」姿勢を保った調査の結果でした。

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